ふくおかの食で
健康メニュー

【各ライフステージにおける健康課題や食習慣について】
日常の活動状況による推定エネルギー必要量
　日常の活動状況により食べる量は異なります。日常の活動状況は身体活動レベルといい、1日あたりの総エネルギー消費量を1日あたりの基礎代謝量で割った指標です。3つのレベルが設定されており、おおよそ、レベルⅠは 生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合、 レベルⅡは座位中心ですが日常生活で移動や立っていることがときどきあり、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合、レベルⅢは移動や立位の多い者、あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合を指しています。
　2015年版の食事摂取基準における推定エネルギー必要量 (kcal/日)は、レベルⅠ、Ⅱ、Ⅲで、8～9歳の男子の場合は1,600、1,850、2,100、女子の場合は1,500 1,700 1,900、10～11歳の男子の場合は1,950 2,250 2,500、女子の場合は1,850 2,100 2,350、12～14歳の男子の場合は 2,300 2,600 2,900、女子の場合は 2,150 2,400 2,700となっています。ただし、運動の種類によっても食べる量は異なります。激しい運動はよりエネルギーが必要となります。

【献立のポイントと福岡県産食材の紹介】
　学童期は骨格の成長が著しく増長するなど、健全な心身の発育に重要な時期です。さらに、定期的に運動・スポーツをしている児童生徒は、1日に必要となるエネルギー摂取量を増やすことが大切です。特に鉄、亜鉛、カルシウムの必要量が増すことが知られているので、それを補うことも重要です。
　エネルギー摂取量を増やした献立になっています。スポーツにより必要量が増すカルシウムの補給源には、ヨーグルト、牛乳等、また、鉄分の補給源として、魚のヒラマサや鶏もも肉を使用しました。主食は旬の春菊を使用した菊菜飯、主菜はヒラマサを漬けこむ調味料に柚の香りを加え、柚庵焼きにしました。また、汁物の吉野汁には多くの根菜類を使用しており、食物繊維、カリウムが豊富に摂取できます。とろみをつけているので冷めにくく、冬に最適です。デザートには、ヨーグルトゼリーにあまおう（いちご）を飾り、ビタミンＣも摂れます。