ふくおかの食で
健康メニュー

【各ライフステージにおける健康課題や食習慣について】
けがを早く治す食事
運動にはけががつきものです。けがをした場合は、まず速やかに医師による適切な処置を受けることが大事です。そしてけがが早く治るように、食事に気を付けることです。けがをすると、生体には炎症という反応が起こります。この炎症を抑えることが大事となります。そのための食事として、ビタミンA、C、Eなどの抗酸化ビタミンを摂れるように、野菜や果物､レバー、うなぎ、アーモンドなどを摂ることが望ましいです。そして、骨折の場合は、牛乳、ひじき、レモン、ブロッコリー、卵黄、カルシウム、ビタミンC、たんぱく質の多い食品を摂ります。肉離れしたときは、筋肉が傷ついていますので、肉、魚、大豆製品、レバーなどたんぱく質やビタミンB6（たんぱく質の吸収を高める）の多い食品を摂ります。捻挫の場合は、じん帯や腱が傷ついていますので、鶏の手羽先、鶏の皮などコラーゲンを含む食品を摂ります。すり傷や切り傷では、牡蠣、チーズ、肉などたんぱく質とたんぱく質の合成を助ける亜鉛を摂ります。
参考資料：ジュニア選手の勝負食（メイツ出版、2019）

【献立のポイントと福岡県産食材の紹介】
学童期は骨格の成長が著しく増長するなど、健全な心身の発育に重要な時期です。さらに、定期的に運動・スポーツをしている児童生徒は、1日に必要となるエネルギー摂取量を増やすことが大切です。特に鉄、亜鉛、カルシウムの必要量が増すことが知られているので、それを補うことも重要です。
鉄分を多く含むぶどうパンは、学童期・思春期には適しています。主菜のフリッターはベーキングパウダーや炭酸水を使用した衣に特徴があります。タラに含まれるビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。チリコンカンは子どもの嫌いな豆が食べやすいよう工夫されており、日本の給食にもよく登場します。なすのチーズ焼きは、なすとピーマンにチーズをかけ焼いたもので、食物繊維、カルシウムを補給します。ピーマンや清美オレンジにはビタミンＣが豊富に含まれ、スポーツの疲労回復に効果的です。