ふくおかの食で
健康メニュー

【各ライフステージにおける健康課題や食習慣について】
妊娠初期にみられる吐き気、嘔吐、食欲低下などの消化器症状のことをつわりといいます。妊娠5-6週ごろから始まり、12-16週ごろには落ち着くことが多いです。原因は十分には解明されていませんが、妊娠初期に胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が、脳の嘔吐中枢を刺激することが考えられています。
軽いつわりは生理的な変化ですが、水分が摂れないときや栄養障害をきたした場合を妊娠悪阻（おそ）といい、病院での治療が必要になります。
つわりに対しては、心身の安静と休養を心掛けること、少量頻回の食事摂取、水分補給が重要です。無理をせずに、食べられるものを、食べられるときに、食べられる分だけ摂取することが推奨されています。

【献立のポイントと福岡県産食材の紹介】
主食は、季節を感じるピースご飯にしました。エネルギーが必要な妊産婦にはお勧めです。
主菜は良質たんぱく質の豚肉をミートボールにし、春野菜を加えたカレー煮にしました。カレー風味に仕上げることで食欲をそそります。特に豚肉はエネルギー代謝に欠かせないビタミンB1を強化することができます。
副菜は、旬のわかめとレタス、グレープフルーツを加えたサラダにしました。さっぱりとしたサラダは煮込んだ主菜との相性もよく、ストレスがたまりがちな妊産婦には、野菜・果物に含まれるビタミンCがストレス解消の役割りも果たしてくれます。
スープは洋風卵豆腐の上に春野菜を浮かべ、ロワイヤル風に仕上げました。必要なたんぱく質を春野菜とともにスープからも摂ることができる料理です。