ふくおかの食で
健康メニュー

・妊娠中の栄養は、母体の必要量に加えて、胎児や胎盤の発育、子宮や乳腺などの発達、血液の増産や体重増加などにより必要量が増加します。食事摂取基準では、これらの身体的・栄養学的特徴から、妊娠期では葉酸、ビタミンＫ、ビタミンＤは通常の約2倍、鉄は約3倍の量を摂取することを推奨しています。
・妊娠初期には葉酸摂取が欠かせませんが、つわりにより、思うように食が進みません。このメニューは、福岡の夏の食材を利用して、葉酸や鉄に配慮しながら、つわりのある妊婦にさっぱりとした食事を提案しています。
・アナゴはビタミンＢ12やビタミンＡが豊富で、ウナギよりたんぱく質が豊富で脂質が少なくヘルシーです。また、ミネラルはウナギと互角で、カルシウム、鉄、セレンなどを含みます。処理も簡単で料理しやすく、ウナギより安価なため、家庭でも上手に利用できます。
・とうがんは、カリウムを多く含み利尿作用があります。むくみがちな妊婦には最適と考えられます。また、煮物やスープなどにすることで、比較的多くの量を摂取することが可能な食材です。エネルギーが低く満腹感が得られやすいです。
・モロヘイヤはビタミンＢ1、Ｂ2、Ａ、Ｃ、鉄、カリウムを含みます。ビタミン、ミネラルが豊富で各種栄養素の代謝効率をよくし、ストレスや夏バテなどの疲労回復に効果があるといわれています。
・いちじくは水溶性の食物繊維である「ペクチン」が豊富に含まれます。ペクチンは、血糖値の急激な上昇を抑え、コレステロール値の上昇を抑制する働きがあるとされています。カリウムも豊富で細胞内外の水分量・浸透圧を調整する働きが、むくみ対策に期待されます。老化防止効果があるとされるポリフェノールの一種「ザクロエラグ酸」や「アントシアニン」も含まれています。また、女性ホルモンであるエストロゲンによく似た成分が含まれているため、月経前や、生理痛など女性特有の不調時にも効果的といわれています。